ボローニャで2年の経験を積んだ冨安健洋は、同じセリエAのアタランタより、プレミアリーグのトッテナムへの移籍に近づいていると言われる。
イタリア・メディア『tuttobolognaweb』は、地元紙の報道として、トッテナムが新天地のポールポジションだと伝えた。2000万ユーロ(約25億円)の提示に対し、ボローニャは2500万ユーロ(約31億3000万円)を要求しているが、トッテナムの「強烈なプレス」から取引がまとまる印象と報じている。
本人は東京五輪に向けて準備中だが、記事によれば、開幕前に去就を決めたい意向という。今後の状況を明確にしたうえで、集中して大会に臨みたいのは当然だ。
移籍市場は先が読めないもの。トッテナム移籍が決まるかは、正式に発表されるまで分からない。ただ、プレミアリーグで戦うことになれば、冨安にとって新たな、そして魅力的な挑戦となる。
また、同メディアによると、マンフレディ・カンピオーネ記者も、地元メディアで「彼のキャリアにとって、プレミアリーグ移籍は大きな飛躍だと思う」と話した。
「世界でもっとも重要かつリッチなリーグ、チャンピオンズ・リーグには出場できないが、一線級のチームに行くことになるからね。それを選んだとしてもとがめることはできない。あの役割と年齢層では世界最強DFのひとりだから、ボローニャが保有権を大切にできるように願っている」
守備の国イタリアで研鑽を積んだ冨安は、世界最高峰とも言われるプレミアリーグに挑むことになるのか。東京五輪の男子サッカーは、7月22日に開幕する。それまでに、日本人DFの去就は決まっているだろうか。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
記事提供:サッカーダイジェストWEB