15日、フットサル国際親善試合・日本代表対ブラジル代表が、島根県松江市総合体育館で行われた。注目の一戦は、ブラジルがピトのハットトリックを含む5点を奪って完勝。
日本はキャプテンのオリベイラ・アルトゥールがゴールを決めて一矢報いたが、世界トップクラスの相手に、力の差を見せつけられた試合となった。
9月末に開幕するAFCフットサルアジアカップ クウェート2022直前の腕試し。木暮賢一郎監督率いる日本代表は、スターティングファイブにGK黒本ギレルメ、FPがキャプテンのオリベイラ・アルトゥール、吉川智貴、平田ネトアントニオマサノリ、クレパウジ・ヴィニシウスが名を連ねた。
第1ピリオド3分、ブラジルのピトがゴール前でボールを受けると、鮮やかな反転でヴィニシウスをかわし、左足で強烈なシュート。ゴールに突き刺し、早くもブラジルが先制する。
続く4分にも、ピトが後方から浮き球を右足でダイレクトシュート。立て続けに強烈なシュートをねじ込み、ブラジルがリードを広げた。
5分には水谷颯真、アルトゥールがシュートを放つなど、盛り返しを図る日本。さらには、金澤空が小気味良いボールタッチでチャンスを演出する。
しかし7分、右サイドでボールを受けたルーカス・ゴメスがフリーで右足を振り抜き、ブラジルが3点目を奪取。日本を突き放す。
まずは1点返したい日本は、アルトゥールを軸にボールを動かしてゴールを狙うが、ブラジルの守備が堅く、1点が遠い。
第1ピリオド終盤、ピトが日本のプレッシャーをものともせず右足を振り抜き、4点目。ピトは第1ピリオドでハットトリックを達成した。
その後の日本はFCバルセロナ所属の18歳、原田快が左足の柔らかなボールタッチからシュートを打つなど、積極的なプレーを見せる。
第2ピリオド、日本はGKピレス・イゴール、水谷颯真、オリベイラ・アルトゥール、清水和也、吉川智貴のセットでスタート。早い時間に1点返したいが、ブラジルの巧みなボールキープ、パス回しの前に受け身に回る時間帯が多く、効果的な形でフィニッシュに持ち込むことができない。
日本がようやくゴールをこじ開けたのは、第2ピリオド10分だった。コーナーキックから、アルトゥールが右足でダイレクトボレーを突き刺し、反撃の狼煙を上げる。
しかし11分、左サイドを突破されると、中央でダルランに押し込まれ、すぐさまリードを広げられてしまう。
残り時間4分を切ったところで、日本はパワープレーを敢行。アルトゥールがGKになり、5人全員で攻めに出る。しかし、ブラジルの固い守備を破ることはできず。5対1で終了のブザーが鳴った。
ブラジルに敗れた日本だが、リベンジの機会は残されている。第2戦は18日(日)、愛知県のスカイホール豊田で行われる。試合は13時キックオフ。CSテレ朝チャンネルで生中継される。
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