日本時間11日、FIFA U-17W杯インド2戦目のU-17フランス代表戦が行われ、U-17日本代表は1対2で敗戦。グループステージ首位通過をかけた大一番で敗れたことで、グループ2位通過が濃厚となった。
強豪フランスとのスタメンはGK谷晃生、最終ラインは右から菅原由勢、馬場晴也、小林友希、喜田陽。ダブルボランチに奥野耕平と平川怜。右サイドに中村敬斗、左に上月壮一郎。2トップに宮代大聖と久保建英が入る、4-4-2でスタートした。
最初の決定機はフランス。前半13分、フランスの要注意アタッカー、グイリに縦パスで抜け出されると、GK谷と1対1の場面で強烈なシュートを決められてしまう。
日本は持ち味のパスワークを駆使して攻撃に出るが、引いてブロックを作るフランス守備陣にクサビを打ち込むには至らない。むしろ、前がかりになったところで背後のスペースを突かれ、シュートに持ち込まれるという悪循環。
前半43分にはパスをつながれ、カクレに強烈なミドルシュートを打たれるなど、中盤の主導権争いでも遅れを取ってしまう。
流れを変えたい日本は、後半開始から馬場晴也に替えて、初戦でスタメン出場した鈴木冬一を投入。これにより、最終ラインが右から喜田、菅原、小林、鈴木という初戦と同じ顔ぶれに変更。
後半24分、初戦でハットトリックを記録した中村に替えて、長身FW山田寛人を投入。反撃に転じようとするが、出鼻をくじかれてしまう。後半26分、先制ゴールを決めたグイリがワンツーで日本の最終ラインを攻略すると、ゴール左に鮮やかなシュートを流し込み、フランスが2点目をあげる。
しかし直後の後半28分、途中出場の山田がゴール前で体を張ってキープすると、こぼれ球を拾った宮代がペナルティエリアで倒されてPKを獲得。これを自ら落ち着いてゴール右に蹴り込み、1点差に追い上げる。
後半39分、スルーパスを受けたジュベルスがGK谷と1対1の場面でシュートを放つが、谷が左手一本でストップ。直後の後半41分、上月に替えて椿直起を投入。同点に追いつこうと試みるが、球際に強さを発揮するフランスの守備を破ることはできず。1対2で敗戦となった。
試合後、森山佳郎監督は「序盤は守備の安定がなくて、攻撃からボールを失って相手にチャンスを与えていた。(前半)1点に抑えたのは良かったが、消極的な部分もあった。後半は押し込んだ時間帯もあったので互角にやれた。最後の質のところ、相手の足の長さ、身体能力の高さ、体のところで勝てない。そういうシチュエーションを少なくするだけの質、動きながらプレーするところを高めないといけない」と反省の弁。
次のニューカレドニア戦に向けては「何も失っていない。次の試合もしっかり勝って、決勝トーナメントからが本当の勝負。がんばっていきたい」と力強く語り、前を向いた。
勝って決勝トーナメントに弾みをつけたいグループステージ最終戦、ニューカレドニア戦は、14日(土)20時20分より、フジテレビNEXTで生中継される。
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