日本時間22日、FIFA U-20女子W杯準々決勝、U-20女子日本代表対U-20女子フランス代表の試合が行われ、延長後半アディショナルタイムに追いついた日本がPK戦を制し、準決勝進出を決めた。
史上初の連覇を目指す、ヤングなでしこ。負ければ終わりのノックアウトステージで難敵フランスとの一戦に臨んだ。
日本のスタメンはGK大場朱羽、3バックは右から田畑晴菜、石川璃音、左にキャプテンマークを巻いた長江伊吹。右ウイングバックに杉澤海星、左ウイングバックに小山史乃観。中盤の中央に大山愛笑、右に天野紗、左に岩﨑心南。2トップに山本柚月と浜野まいかが入る、3-5-2でスタートした。
先手を取ったのはフランスだった。前半15分、攻撃を牽引するフォルクエがペナルティエリアの外からシュート。これが日本の選手に当たってコースが変わり、ゴールイン。個の力を押し出して攻めるフランスが先制する。
対する日本はボールを保持してチャンスをうかがうと、前半33分、ロングボールに抜け出した浜野がペナルティエリアで倒され、PKを獲得。これを山本がゴール右に決め、同点に追いついた。
勢いに乗る日本は後半3分、山本のパスを受けた浜野がペナルティエリアの外から右足を振り抜き、鮮やかなシュートを突き刺して、逆転に成功する。
その後も日本はボールを保持して攻めると、後半24分には天野に替えて藤野あおば。後半35分には山本、岩崎を下げて、松窪真心、土方麻椰を投入。積極的な交代策でプレー強度を落とさない。
しかしフランスも意地を見せる。後半40分、スルーパスを受けたニアロがゴール前に進入すると、右足で豪快なシュートを突き刺し、2対2の同点に追いつかれてしまう。
終了間際にはサモウラのロングシュートがクロスバーを直撃し、跳ね返りをニアロが詰める。決定機だったが、GK大場が身を挺してブロック。ゴールを死守した。
試合は90分で決着がつかず、延長戦に突入。延長後半5分には、途中出場のホエルツェルがゴール右隅にグラウンダーのシュートを突き刺し、フランスが勝ち越しに成功する。
直後の延長後半6分、日本は浜野に替えて島田を投入し、ゴールを狙いに行く。そして延長後半アディショナルタイム、ドラマが待っていた。セットプレーの場面で、大山のキックを藤野がヘッド。GKが防いだかに見えたが、VARによりPKの判定。
これを藤野がゴール左隅に決め、延長後半アディショナルタイムに同点に追いついた。直後に終了の笛が鳴り、勝負の行方はPK戦に委ねられた。
日本は1人目の大山が成功すると、フランスの1人目のキックをGK大場がストップ。続く小山、藤野、島田、田畑と全員が成功させた日本が勝利。激戦を制し、準決勝進出を決めた。
準決勝の相手はブラジル。試合は日本時間26日午前11時キックオフ。試合はJ SPORTS2で生放送。J SPORTSオンデマンドで生配信される。
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