南野拓実の争奪戦は、モナコが制したと報じられている。
リバプールで出場機会に恵まれず、去就が取り沙汰されていた日本代表アタッカーの移籍先候補として以前から騒がれていたのが、冬のマーケットでも関心が噂されたリーズだ。
シーズン途中に解任されたマルセロ・ビエルサの後を継ぎ、リーズをプレミアリーグ残留に導いたジェシー・マーシュ監督は、レッドブル・ザルツブルクで南野を指導した経験を持つ指揮官だ。だからこそ、リーズが南野争奪戦で優位に立つとの見方もあった。
しかし前述のように、南野の新天地はモナコに決まったと報じられている。移籍金は1500万ユーロ(約21億0000万円)に300万ユーロ(約4億2000万円)のボーナスがつくと言われている。
リーズは南野を獲得しなかったのか、それともできなかったのか。リーズ専門サイト『MOT LEEDS NEWS』は6月22日、「この金額なら、リーズがマーシュの下で望むことにフィットしないと決断したか、ブレンデン・アーロンソンの獲得で優先が変わったと推測される」と報じた。
「アーロンソンは主に中央でプレーするが、日本代表アタッカーはもっとサイドでプレーしてきた。また、ラフィーニャが8月にどこでプレーしているか不透明なままであることも、クラブをためらわせたのかもしれない」
そして同メディアは、「もしもそれが理由で、今後ラフィーニャが移籍するのであれば、リーズナブルな価格でミナミノを獲得する機会を逃したことは痛手となるだろう」とつけ加えている。
「今夏のリーズはここまで、マーケットで非常に積極的だった。だが、ミナミノの獲得に大きく動くには至らなかったようだった」
リーズと南野のこの夏の決断は、両者にどのような結末をもたらすのか。その答えは、時が経たなければ分からない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
記事提供:サッカーダイジェストWEB