会長の発言がお気に召さなかったようだ。
現地6月26日、フランス・メディア『RMC Sports』はパリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールが、退団を検討していると報じた。「彼はナセル・アル・ケライフィ会長の最近の発言を気に入らなかった」と記事は伝えている。
パリSGのアル・ケライフィ会長は先日、「ネイマールが退団する可能性はあるか?」と問われ、次のように回答した。
「私が言えるのは、すべてのプレーヤーが昨シーズンよりもはるかに多くの仕事をするのを期待しているということだ。すべて100%でなければならない。我々は明らかに、高みを目指すのに十分ではなかった。次のシーズンの目標は明確だ。毎日200%で働くことだ。このシャツのために持っているすべてのもの、最大のものを与えてほしい。そうすれば、我々は結果を出せるだろう。我々はもう一度謙虚にならなければならない。試合に影響を与えるような怪我、出場停止、ファウルを避けるように変える必要がある」
このコメントを「ネイマールと彼の側近は標的にされたと感じ、気に入らなかった」という。
同メディアによれば、30歳のナンバー10は、元々カタール・ワールドカップの前にパリSGを退団することは考えていなかった。だが、この会長の発言に加え、最近のクラブのプロジェクトに対する自身の関わり方について思うところがあり、退団を考え始めているようだ。
「ブラジル人は、彼が最善を尽くすためにこのクラブで愛されていると感じる必要がある。だが PSGにはそれがなく、ネイマールの退団に反対しないことを隠していない」
では、金銭的にネイマールを獲得できるクラブはあるのか。記事は「移籍金と重い負担となるサラリーは、移籍に対する大きな障害だ」としながらも、可能性のあるクラブをあげている。
まずは、「クリスチアーノ・ロナウドが退団した場合」のマンチェスター・ユナイテッド。次に「攻撃陣の強化を目指し、補強を可能にする資金を持っている」チェルシー。さらに、「ニューカッスルの選択肢もある」と、サウジアラビア資本による買収で世界屈指の資金力を持つようになったクラブの名を挙げている。
ただ、同メディアは「ワールドカップが近づいているため、ネイマールはどこにも行かないだろう」と綴り、最終的には残留するのでないかと見ているようだ。セレソンのエースの決断に注目が集まる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
記事提供:サッカーダイジェストWEB