レアル・ソシエダは6日にヨーロッパリーグ・グループE第3節、アウェーでのシェリフ戦に臨み、2-0の勝利を飾った。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
モルドバ共和国内で、国際的には未承認の沿ドニエストル共和国を名乗る地域にあるシェリフののスタジアムに乗り込んだソシエダ。イマノル監督は3試合連続で久保をスタメンで起用し、今回は4-2-3-1の左サイドハーフを務めさせている。
前半、ソシエダはボールこそ保持するものの、アタッキングサードからプレー精度と創造性を欠いて、なかなかチャンスをつくり出すことができない。自陣で堅守を敷くシェリフが仕掛ける速攻にも手を焼きながら、スコアレスのまま試合を折り返す。
攻めあぐねたソシエダだったが、後半開始から8分後にスコアを動かすことに成功。久保も絡んだワンタッチでのパス回しからスルロットがペナルティーエリア内左に侵入し、タメをつくってからバックパスを送る。これに反応したシルバがペナルティーエリア手前から前へと踏み込み、左足の足先で狙い澄ましたダイレクトシュート。ボールはまるで針の穴を通ったように、誰も防げない枠の左上隅に突き刺さっている。ヨーロッパリーグで生まれた、チャンピオンズリーグクラスのゴールだった。
先制したソシエダは60分、アレックス・ソラを倒したキャブが2枚目のイエローカードで退場し、数的にも優位に立つ。そしてその2分後には左サイド深い位置でフリーキックを獲得し、ブライス・メンデスが送ったクロスからエルストンドがヘディングシュートを決めて、リードを2点に広げた。
イマノル監督は67分、足をひきずっていたシルバとの交代でカルロス・フェルナンデスを入れ、久保をシルバの代わりにトップ下に据える。終盤はシェリフの維持の攻勢もあり、ソシエダが攻撃を仕掛ける回数は減ったものの、しかし危なげなく2点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。
ソシエダはEL開幕から3戦全勝。グループEの順位は1位ソシエダ(勝ち点9)、2位マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点6)、3位シェリフ(勝ち点3)、4位オモニア(勝ち点0)となっている。
記事提供:Goal