FIFAワールドカップ史上に残る、偉大な記録が生まれた。
ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドが、史上初となる5大会連続ゴールを達成。エースのゴールを含む、3点を奪ったポルトガルが難敵ガーナを退け、悲願の優勝に向けて大きな一歩を踏み出した。
ポルトガルにとって、苦しい試合だった。ガーナは5-3-2のシステムで守備を固め、C・ロナウドの周りにはアマーティ、サリス、ジクといったDFが常に顔を出す。
ポルトガルはインサイドハーフのベルナルド・シウバとオタヴィオがハーフスペースで受けたり、最終ラインの間を抜け出たり、右ウイングのブルーノ・フェルナンデスが中央へ進入したり、左サイドバックのゲレイロがインナーラップを仕掛けたりと、あの手、この手でガーナの5バックを崩そうとするが、ガーナの最終ラインは高い集中力で組織を維持する。
C・ロナウドがPKを獲得
両チームとも決定打を欠き、後半に突入すると、ガーナがチャンスを迎える。
後半10分、快足を活かしたチャンスメイクが得意なクドゥスがドリブルで持ち上がり、左足で強烈なシュート。わずかにゴール右に外れたが、ガーナ最初の決定機だった。
ガーナの守備に手を焼くポルトガルに、ビッグチャンスが訪れる。後半17分、C・ロナウドがペナルティエリアで倒されてPKを獲得。際どい判定に見えたが、VARチェックは行われず。
自ら得たPKをC・ロナウドがゴール左に突き刺し、ポルトガルが先制。エースの史上初となる5大会連続ゴールで、ついに均衡を破った。
ガーナが同点に追いつく
しかし、ガーナもすぐさま同点に追いつく。後半28分、スルーパスに抜け出したクドゥスが左足でクロスを入れると、ダニーロの足に当たってコースが変わる。これをキャプテンのアイエゥが押し込み、ガーナがワンチャンスをモノにした。
だが、ポルトガルも意地を見せる。後半33分、ジョアン・フェリックスが右サイドでスルーパスを受けると、GKアティの横を抜く、柔らかなシュートを流し込み、勝ち越しに成功。
直後の後半35分には、ブルーノ・フェルナンデスのスルーパスを受けた、途中出場のレオンが右足で流し込み、3点目。空いたスペースを見逃さない集中力、チャンスを素早くゴールに結びつける力を見せたポルトガルが、ガーナを突き放す。
ポルトガルはC・ロナウドが交代した直後の後半44分、左からのクロスをガーナのブカリに押し込まれ、1点差に詰め寄られたが、アディショナルタイム9分を守りきり、3対2で勝利した。
FIFA ワールドカップ 2022 - グループH 第1節 ポルトガル 3-2 ガーナ
【得点者】
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 後半20分
アンドレ・アイェウ(ガーナ) 後半28分
ジョアン・フェリックス(ポルトガル) 後半33分
ラファエル・レオン(ポルトガル) 後半35分
オスマン・ブカリ(ガーナ) 後半44分
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FIFAワールドカップ カタール2022が 11月20日開幕!22回目となるスポーツ界最大級の祭典は史上初めて中東、冬開催の大会となる。1試合の交代枠が5人、登録選手も各チーム26人とルール変更もあり、新たなFIFAワールドカップとして記憶される大会となりそうだ。日本はFIFAワールドカップ フランス 1998から7大会連続7度目の出場となる。2002、2010、2018の3大会でベスト16に進出している。初のベスト8以上という目標を掲げて挑む森保ジャパンだが、ドイツ、コスタリカ、スペインと同居するグループリーグは過去最高に厳しい組み合わせとなった。強豪相手に如何にして戦うのか注目が集まる。
◇グループステージ 組み分け
【グループA】カタール、 エクアドル、セネガル、オランダ
【グループB】イングランド、イラン、アメリカ、ウェールズ
【グループC】アルゼンチン、サウジアラビア、メキシコ、ポーランド
【グループD】フランス、オーストラリア、デンマーク、チュニジア
【グループE】スペイン、コスタリカ、ドイツ、日本
【グループF】ベルギー、カナダ、モロッコ、クロアチア
【グループG】ブラジル、セルビア、スイス、カメルーン
【グループH】ポルトガル、ガーナ、ウルグアイ、韓国
◇日本戦情報
グループE 第2節 日本 vs コスタリカ
11月27日(日) 日本時間 19時00分 キックオフ
ABEMA LIVE中継 18:00
テレビ朝日系列 LIVE中継 18:40
グループE 第3節 日本 vs スペイン
12月2日(金) 日本時間 4時00分 キックオフ
ABEMA LIVE中継 3:00
フジテレビ系列 LIVE中継 2:00