圧倒的ホームの雰囲気の中、モロッコがスペインを下し、史上初のベスト8へ!【FIFA ワールドカップ 2022 ラウンド16 ハイライト動画】

FIFA ワールドカップ 2022 - ラウンド16 モロッコ - スペイン

圧倒的ホームの雰囲気の中、モロッコがスペインを下し、史上初のベスト8へ!【FIFA ワールドカップ 2022 ラウンド16 ハイライト動画】

2022.12.7 ・ 海外サッカー

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ジブラルタル海峡を挟み、モロッコはスペインからフェリーで1時間足らずの距離にある。かつてはスペインの植民地。モロッコからスペインへの移民も多く、地政学的なつながりは深い。


11月27日にはモロッコがベルギーとの試合に勝利した後、ベルギーのブリュッセルでモロッコ系移民が暴動を起こす事件が発生していた。そのためスペインでは今回のラウンド16の対戦に際し、在スペイン日本大使館から在住者へ注意喚起のメールが届けられるなど、警戒もあったそうだ。


そんな近隣国ならではの緊張がうかがわれる、両国の一戦。


共に4-3-3を敷くチーム同士だが、モロッコの形はほぼ4-1-4-1。自陣に引いて待ち構え、スペインのポゼッションを迎え撃つ展開になった。


超・コンパクト


モロッコの守備ブロックは非常にコンパクトで、FWからDFまでの距離はわずか10~15m程度。センターサークルの半径は9.15mなので、これを基準にすれば、およその距離感は読み取れる。


モロッコは、スペインのインサイドハーフであるガビとペドリを、窒息させるかのような密度を作っていた。


このようにブロックが超・コンパクトであるため、自陣で守備をしている割には、最終ラインが高い。


当然、その背後は空いているのだが、日本戦でも傾向が見られたように、スペインはあまりそのスペースをダイレクトに使ってこない。一度裏に蹴って、相手のラインを下げさせるといった駆け引きもほとんどない。


徹底してライン間を使っていくため、時にはモロッコの激しいデュエルに捕まり、スペインがボールを失う場面も散見された。カウンターでモロッコがビッグチャンスを迎えた場面も少なくない。


スペインが支配したが…


前半33分に相手センターバックの裏を取り、センターフォワードのアセンシオが飛び出した場面はポイントになるかと思われたが、スペインがダイレクトに背後を取るシーンは少なかった。相手に対策を打たれても、自分たちのやり方を崩さないのはスペインらしい。


ただし、これを120分通じて続けた結果、モロッコの守備ブロックは少しずつ密度が緩み、後半は自陣にベタ引きになり、延長戦はよりその傾向が増した。それでもカウンターやセットプレーでチャンスは作ったが、じわり、じわりとスペインが支配を強めて行った。


試合後の記者会見で、ルイス・エンリケ監督は「私たちが試合を支配した。ゴールは出来なかったが、対戦相手の守備のレベルが良かった。もっとラストの場面で質を上げることは出来たが、スペースも時間もなく、モロッコは守備的だった。しかし、選手たちは私のプランを99%実践してくれた。残り1%のゴールをするところが足りなかったが、我々のスタイルを貫いてくれた。その態度を称えたい」と語っている。


サポーターが与えたプレッシャー


結局、スペインが試合を支配し、モロッコもカウンターでゴールに迫りながらも、試合は0-0でPK戦へ。しかし、スペインはまさかの3連続失敗。モロッコが3-0でPK戦を制し、史上初のベスト8進出を決めた。


ルイス・エンリケ監督は「PK戦は環境の影響が大きい。スタジアムは美しいモロッコのファンが多く、素晴らしい雰囲気だった。我々はスタジアムのすべてと戦わなければならず、難しい環境だった」と語っている。


この試合に訪れたスペインのサポーターは数える程度であり、モロッコのサポーターが極めて多かった。その大声援からスペインが受けるプレッシャーは小さくなかったはず。


それがどれほどの影響を与えるのかは、今年のACL東地区を制した浦和レッズのPK戦を思い出せば、想像はつくのではないか。


モロッコのゴールを守ったGKボノは、「PK戦ではサポーターの力を感じていた。モロッコや他の国から来てくれたみんなが、これだけのパフォーマンスを与えてくれたし、試合中も苦労と努力を支えてくれた。誇りに思う」と語った。


PK練習1000本という宿題を、選手に課したとされるルイス・エンリケだが、圧倒的アウェーの本番のプレッシャーに打ち勝つことだけは、さすがの名将も宿題に出来なかったようだ。(文・清水英斗)



FIFA ワールドカップ 2022 - ラウンド16 モロッコ 0-0 スペイン(PK 3-0)


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11月20日に開幕したFIFAワールドカップ カタール2022もラウンド16に突入。22回目となる今大会は史上初めて中東での冬季開催となっている。1試合の交代枠が5人、登録選手も各チーム26人とルール変更もあり、判定にも半自動オフサイドテクノロジーが導入される等、新たなFIFAワールドカップとして記憶される大会となりそうだ。


日本はFIFAワールドカップ フランス 1998から7大会連続7度目の出場、2002、2010、2018の3大会でベスト16に進出している。初のベスト8進出という目標を掲げて挑む森保ジャパンだが、ドイツ、コスタリカ、スペインと同居するグループリーグは過去最高に厳しい組み合わせとなった。しかし、優勝経験国であるドイツ、スペインを撃破し世界を震撼させての1位通過を決めた。『新しい景色』を目指してクロアチアと対戦する。


◇決勝トーナメント ラウンド16(全て日本時間)

12/4(日) 0:00 オランダ vs アメリカ

12/4(日) 4:00 アルゼンチン vs オーストラリア

12/5(月) 0:00 フランス VS ポーランド

12/5(月) 4:00 イングランド VS セネガル

12/6(火) 0:00 日本 VS クロアチア

12/6(火) 4:00 ブラジル VS 韓国

12/7(水) 0:00 モロッコ VS スペイン

12/7(水) 4:00 ポルトガル VS スイス

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