日本時間28日、FIFA女子ワールドカップの準々決勝が行われ、イングランドとノルウェーが対戦。試合は優勝候補の一角イングランドが、ノルウェーから3ゴールを奪って快勝。3対0で勝利し、ベスト4に一番乗りを果たした。
FIFAランキング12位のノルウェーと、同3位のイングランドの対戦となった準々決勝。先制したのはイングランド。開始3分に右サイドを突破すると、ブロンズが中央へクロスを入れる。ニアサイドのホワイトがシュートを打つが、空振り。後方に流れたボールをスコットが右足ダイレクトで合わせ、ゴールに流し込んだ。
その後もイングランドが持ち前のピッチを広く使った攻撃を展開。右サイドのパリスの突破力を活かし、ノルウェーゴールに迫る。対するノルウェーはボールを保持して、ビルドアップから攻撃を組み立てようとするが、イングランドの素早い寄せと球際の強さ、的確なシュートブロックの前に、決定機を作るまでは至らない。
前半40分、イングランドが得意のサイド攻撃から追加点を奪う。右サイドを抜け出したパリスが中央へパスを送ると、ホワイトが今大会5得点目となるゴールを決めて2対0。ノルウェーを突き放す。
後半に入ると、イングランドが試合を決定づける3点目を奪う。後半12分、右サイドでフリーキックを得ると、中央へグラウンダーのパスを送る。このボールにブロンズが右足で合わせ、鮮やかなシュートを突き刺した。
このゴールに対し、現役時代はマンチェスター・ユナイテッドやエバートンでプレーしたフィル・ネビル監督はガッツポーズで喜びを爆発させた。
イングランドは後半38分、ペナルティエリア内で倒されて得たPKをパリスが蹴るが、ゴール左を狙ったキックはGKにストップされてしまう。
4点目はならなかったイングランドだが、最後までノルウェーの攻撃を封じ込め、3対0で勝利。ベスト4進出を果たしたイングランドは、7月3日に行われる準決勝でフランス対アメリカの勝者と対戦する。
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