29日、FIFA女子ワールドカップの準々決勝が行われ、オランダとイタリアが対戦。地力に勝るオランダが試合を支配すると、後半に入り、セットプレーから2ゴールを奪って快勝。史上初のベスト4進出を決めた。
FIFAランキング8位のオランダと、同15位のイタリアの対戦。オランダは決勝トーナメント1回戦でなでしこジャパンを破り、ベスト8に進出。一方のイタリアは中国を下し、ベスト8に名乗りを上げた。
攻撃的な両チームの対戦は、開始からオランダが攻勢に出る。ミーデマ、ファン・デ・サンデン、マルテンスという強力3トップを軸に、イタリアゴールに迫る。
対するイタリアはFWジャチンティの裏に抜ける動きでチャンスを作る。前半36分にはジャチンティが左サイドでパスを受け、左足を振り抜くが、シュートはゴールの右に反れた。
オランダのチャンスは前半42分、ミーデマがペナルティエリアの外で倒されて、フリーキックを獲得。これをスピツェがグラウンダーのシュートで狙うが、コースが甘く、GKにキャッチされた。
後半に入ると、立ち上がりからオランダが猛攻を仕掛ける。右サイドを起点に立て続けにシュートチャンスを迎えるが、ゴールには至らない。
後半11分、オランダは右ウイングのファン・デ・サンデンに替えて、ベーレーンスタインを投入。日本戦と同じ交代策で、攻撃に変化をつけようと試みる。
後半13分には、オランダのファン・デ・ドンクがループシュートを狙うが、クロスバー直撃。後半18分にはオランダがフリーキックを獲得し、スピツェがペナルティエリアの外から強烈なシュートを打つが、わずかにゴール左に外れた。
そして後半25分、ついにオランダがイタリアゴールをこじ開ける。セットプレーのクロスボールにミーデマが頭で合わせ、ゴール右に流し込んだ。さらに後半35分には、またもセットプレーから、ファン・デル・フラフトがヘディングでゴールを奪い、イタリアを突き放す。
結局、最後までオランダが2点のリードを守り、イタリアを完封。2対0で勝利し、初となるベスト4進出を決めた。
オランダは4日に行われる準決勝で、ドイツ対スウェーデンの勝者と対戦する。
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