W杯まで3ヶ月を切り、いよいよどのチームも強化の仕上げに入る時期だが、我らがサムライブルーは過去5大会の同時期では考えられないほど、スタメンが固定されていない。もちろん、怪我の影響もあるし、コンディションを優先するというのも大事な視点ではあるが、コンビネーションや相性の良し悪しの確認も同じくらい重要だ。だが、ハリルホジッチはチームの熟成作業以上に、23人に入れるべき選手の見極めを重視している。
しなやかなポストプレーでタメを作れる大迫勇也、絶大な信頼感を醸し出す長谷部誠、馬力とスピードで攻守に貢献する原口元気、中盤の汗かき役として欠かせない山口蛍、衰えない運動量と経験が光る長友佑都、抜群の反応でゴールに鍵をかける川島永嗣といったレギュラー組と言って差し支えないメンバーが招集されている反面、ポルトガルでの目覚ましい活躍が評価され初招集となった中島翔哉、クラブで活躍し代表復帰となった本田圭佑、宇佐美貴史、柴崎岳、森重真人、まだ代表では発揮し切れていない杉本健勇や車屋紳太郎、三笠健斗など、23人の枠に入るためには結果が必要な選手も数多く呼ばれている。ハリルホジッチはまだまだ新戦力を欲しており、現メンバーにまだ満足していないようだ。
仮想「セネガル」として戦うマリ戦は、身体能力やスピードに勝る相手にどう対応するか、テストする機会となる。チームとしての勝敗も大事だが、それ以上に戦える、機能する選手なのか、最終チェックをする場とすべきだろう。試合を上手く運ぶにはいつものメンバーを使った方がベターだろうが、今回はそうすべきではない。まだサバイバルが続いていることを選手たちにもしっかり認識させ、良い意味の競争を激化させることが重要になる。ハリルホジッチがどんなスタメンを組んでくるのか、マリ戦は注目の一戦だ。
3/23(金)サッカー日本代表VSマリ代表
日本時間 21:20 キックオフ予定
テレビ朝日系列にて全国生中継